レーザー焼灼術が100例を超えました!(友愛ニュース2014年5月)

第2血管外科部長 中島 隆之

当科では、平成24年5月から下肢静脈瘤に対してレーザー焼灼術(以下EVLA)を開始しました。そして、本年3月まででEVLAを施行した患者さんが100例を超えましたので静脈瘤治療の現況を報告します。グラフに平成24年5月から半年ごとの静脈瘤手術の患者数の推移を示しました。EVLA導入前は当科では年間100〜120例の静脈瘤の手術を施行していましたが、徐々に手術数は増加し現在では直近の半年間で130例を超えました。この増加にはEVLAを始めたことが関係していると思います。EVLAを開始した当初は岩手、青森、秋田ではまだEVLAを施行している医療施設はありませんでした。そのため、EVLAを希望する患者さんが集まりました。しかし、患者さん全てがEVLAを受けているかというとそうではありません。受診した患者さんに、伏在静脈抜去切除術(以下、抜去術)とEVLAの違いを説明した結果、最終的にEVLAを希望する患者さんは手術全体の3〜4割程度となっています。

 

現在、日本で保険適用となっているレーザー照射の器械は980nmの波長で平坦照射型のものだけです。この器械では術後に皮下出血斑が出現したり、疼痛が1〜2週間続くことがあります。しかし、この欠点を補える器械が本年5月に保険適用となりました。これは1470nmの波長で360度全周性に照射されるものです。この器械を使用することにより術後出血斑や疼痛が有意に少なくなったという論文が報告されています。残念ながら、この器械は世界中で需要が多く生産が追い付かないため、日本での販売までは時間がかかるようです。当院では、(*1)当面は現在の術式や術後管理に工夫を加え、患者さんが楽に治療を受けてもらえるように努力していくつもりです。お近くに静脈瘤の患者さんがいたら宜しくお伝えください。


*1 当院では、2015年5月より波長1470nmの器械を導入しています。

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平成24年5月〜平成26年3月下肢静脈瘤手術件数

          





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