喫煙習慣は、格好や興味で始まることが多いと思いますが、この習慣形成には巧妙な罠があります。
タバコの成分のひとつであるニコチンは、中枢神経に作用して興奮や鎮静あるいは快感をもたらす麻薬様物質です。ところが過剰な摂取をすると意識低下、呼吸や循環の抑制といった急性中毒を起こす毒劇物でもあります。ある意味では、タバコは合法的に認められている「ドラッグ」ともいえますが、未成年者でも簡単に手に入るため、何となく始めたものが習慣になり、それが依存症へと変わり、やめられなくなっている人が多いのです。
タバコが他の「ドラッグ」と異なる点は、好むと好まざるにかかわらず、ニコチン以外に多くの発ガン物質や一酸化炭素を繰り返し摂取させられ、重大な健康被害を引き起こす場合があることです。普通はこのような有害物質を繰り返しとりたい人などいませんが、「ニコチンの罠」により、吸いたくもない有害なものを長年にわたり吸わされているのが、喫煙習慣の本質なのです。
このニコチンの巧妙かつ悪質な罠に、はまっていると思われる方は喫煙外来を受診して下さい。まず「ニコチンの罠」に気づくことが、禁煙の第一歩です。
●禁煙外来の実際
初日‥禁煙歴などの問診、ニコチン依存度テスト、呼気一酸化炭素測定、禁煙補助薬の処方
再診‥2週間毎に禁煙状況のチェック、再処方
※治療期間は貼り薬の場合、標準的な使用期間は約2ヶ月、禁煙の成否については半年後までの経過観察が必要です。 |