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スギ花粉症の人にとってつらい季節

耳鼻咽喉科部長 小原由紀子

 今年もスギ花粉症の人にとってつらい季節がやってきました。本格的な飛散はまだ始まっていませんが、須藤内科クリニックでは去る二月二十七日にスギ、ヒノキ花粉を初観測したとのことです。毎年スギ花粉症にお悩みの方の中には、すでに症状がでているのを自覚している方も少なくないと思われます。
 アレルギー性鼻炎は、花粉やダニ、ハウスダストなどの特異抗原が鼻粘膜に付着するとくしゃみ発作、水性鼻汁、鼻閉などの症状をきたす疾患です。特異抗原のなかでも特に2〜5月に飛散するスギ花粉によってそのような症状が起こる場合を特にスギ花粉症と呼んでいます。これは、体外から入ってくる異物に対する体の免疫反応が特にスギ花粉などの特定の抗原に対し過剰に起こった状態といえます。アレルギー反応を引き起こす原因となる特異抗原や程度は、個々の患者さんによって異なります。この十数年前頃からのスギ花粉症患者数の多さから、今ではひとつの国民病ともいえテレビ、新聞などで話題になることも多く、花粉症予防用のマスクなど花粉症グッズも多く販売されています。また、この数年抗アレルギー剤の新薬の開発、発売が相次ぎ、以前のような効き目はあっても眠くなりやすいなどの問題点も克服されてきて良い薬が出ています。近年は、毎年症状のでる人は症状がでる時期の約2週間前から内服を開始すればより症状を抑えられる、というのが医療関係者の間でのほぼ一致した見解になっていますが、軽症の人や初めて症状のでた人などは、症状がでてから病院で診察を受けて薬を飲み始めても大丈夫症状は抑えられます。ごく軽症の人の中には点眼や点鼻だけでよいという人もいます。
 今年は降雪と低温が続いたため、初観測日が例年よりも数日後にずれこみました。本格的な飛散開始は三月上旬か中旬の予想で、気温5度以上の日が四、五日続くと一斉に飛散する可能性があるそうです。飛散量は、当初の予想通り平年並みの見通しです(須藤内科クリニック予報より)
 スギ花粉症は、スギ花粉をさけることができるれば苦しまなくてもすむのですが、これからの時期はそうもゆきません。気候も気分も春めくこの季節、花粉症にご注意を・・・。
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