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ハワイ火山国立公園

第2内科部長 北澤俊一

 5月7日から新任となりました。
 前の勤務先で大病を患い、一旦退職しました。この度、病気も軽快したため理事長および副理事長のお許しを得て職員となりました。ゆっくりと体調を整えながら、勤務するようにと労りのお言葉をいただき、涙しております。
 大病というのは気管支喘息です。仕事をしながらの入院では改善しないため、転地療法を試みました。今回の転地療法では、2週間以内でステロイドの離脱をめざしました。
 転地療法で仕事中毒の自分を仕事から遠ざけるためにも、全財産をはたいても乾燥して暖かいところがよいと思い、ハワイ諸島を選びました。その中でもマグマに近く、宇宙にも近いハワイ島に2週間程滞在しました。
 島のある場所では、地表のすぐ下をマグマが常に流れています。標高4,150mのマウナ・ケアの山頂には、日本のスバルをはじめ、10カ国以上の天文台が軒を並べています。キラウエアは地球生成のモデルといわれております。地震のもとになっているマグマとプレートテクニクスとの関係が目の前にあります。
太平洋のど真ん中にあり、都市の光から遠いマウナ・ケア山頂は地球上で最も星が見えやすい所だそうです。
 人類の夢がかかっているため、島の夜間照明は極端に制限されていて、そのため2,800mのオニズカ記念館でも夜空は青白く輝いています。肉眼で6等星まで見え、天の川は全天を流れています。
 ハワイ島は移民の島、多民族社会ですが、民族間の対立はないそうです。そして四国の6割の面積に約14万人が暮らしています。
 この世の天国のひとつだと思います。そんな島で、毎日呼吸をしていると、呼吸が徐々に楽になってきました。帰国すると、大気汚染や気温の変化のため、痰が多くなりましたが、ステロイドの内服は必要なく、何とか働いております。
 紙面をお借りして、療養報告と着任挨拶を申し上げました。
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