毎年梅雨時は、保育室の扉を開けると、モワ〜ンとした熱気と共に、汗いっぱい、風呂上がり状態で元気に走り回る子供達とそして同じように髪を振り乱し、長ジャージを脱ぎ捨てりっぱな脚をさらして動き回っている私達保育者と遭遇する事になります。
奥の部屋にも、7人のベビーがオムツだ、ミルクだ、抱っこだとそれぞれに元気一杯に要求してくる中、やはりここにも髪を振り乱している保育者がいる訳です。
しかし次には、何ともいえない天使の様な寝顔や笑顔、しぐさなど無条件に可愛いと思える瞬間を与えてくれる子供達、本当にアメとムチの様に子供達は上手に私たちを操っているのです。
保育室の毎日は日々違っていて、何をどう工夫しても手が足りなく、千手観音の様にたくさんの手がほしいと思う日が多くなったこの頃です。
保育活動の一つに散歩があります。
昨年からは散歩車の登場により(病院から購入していただいた本当に有難い備品です)院内外への外出が多くなりました。
いろんな人達に目に触れる機会も増えた為、よく声をかけられます。
皆さん笑顔で、たまに「なんて可愛いの、一人頂戴!!」とか、「この子は○階の看護婦さんの子ね、そっくり!!」など感想を述べて去っていく方もいます。
職場内保育施設というものが、まだ一般的に知られていなかった頃は、よくあなた方は何なのかと聞かれたものです。
病院の中でエプロンをつけた私達の姿は不思議なものだった様です。
そこで聞かれる毎に懇切丁寧に説明をしました。
すると必ず言われました。
「看護婦さんは安心ね、保母さん頑張ってね」と。
この言葉はずっと胸に残っています。
無我夢中で十数年保育に取り組んできましたが、ここ数年で私達は病院の中でどの様に位置付けられ、何を求められているのか見失いそうになりかけたりもしましたが、私達は子供の育ちの場で働く保育者であり、それは認可園、認可外問わず保育の基本に変わりはない事を頭におき、常によい保育をめざす事が務めだと考えます。
保育は相互性です。
まわりの大人が子供をどう見つめ関わるかによって、子供の言動、育ちも違ったものになってきます。
生後9週めから3才までの大切な期間の子供達を、今後もしっかり保育して生きたいと思います。 |