友愛ニュース


第4回アジア・太平洋消毒学会
(Forth Asian Pacific Congress in Antisepsis)に出席して

感染対策部長 川名林治

 4年ごとに開催されるこの国際学会に、第1回から出席し、今回も講演発表の機会を与えられ感謝しております。
 2001年7月17日から22日まで、カナダのバンクーバーに出張しました。
今回は約10カ国から演者または示説をする60人余りのみが招かれたもので、旧知の方もあり、内容も充実し、討論も盛んで稔り多い学会でありました。
 私は長澤、遠藤、袋井、高橋氏らとの共同研究として「Strategy of control of nosocomial infection with major regard to application of disinfections such as povidone-iodine」の題で盛岡友愛病院での院内感染対策委員会やチームの活動を中心に、約5年間の成果を具体的に述べ、第3回で各種ウィルスのポピドンヨードや種々消毒薬の殺ウィルス効果のその後の成績が、厚生労働省の院内感染対策のテキストになったことを報告しました。
特に、本院歯科受診患者に対して、通常の歯磨きや、うがいでの口腔内細菌の減数が余りみられないが、これに加えてイソジンガーグル(希釈)で10秒間、3回法で著明な殺菌効果を細菌、疫学、臨床の面から検討したもので、高齢者や基礎疾患を有する患者さんに、肺炎など日和見感染防止に極めて有益であるとの結論を出し、この領域の研究が世界的にも稀な点から注目されました。
インフルエンザウィルスに有用なことは前回報告し、これが基礎で広く応用されていることは周知の通りです。その他、岩手医大での実績や日本の現況にも触れ、約30分間英語で30枚余りのスライドを用いて講演し、座長や聴衆から讃辞と拍手をいただきました。
ビクトリアやバンクーバーは新渡戸博士との縁もあり、最後にチャグチャグ馬っこのスライドを示しました。
 最高齢で、乾杯の音頭をとるという光栄に浴しました。
美しい港湾の平和なバンクーバーを思い出しております。
友愛ニュースインデックスへ>>