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オリジナル病床管理ソフトウェアを導入した業務改善

副看護部長    袋井 裕美子
外来看護婦主任 石崎 有 子 
外来看護婦主任 工藤 美由紀

 はじめに
 医療を取り巻く環境の中で、電子カルテなど医療情報システムが普及しつつあります。
 当院は、386床を有する病院です。
障害者病棟、長期療養型病棟及び一般病棟あわせ6病棟あり、全ての入退院、転室、転床を外来が権限をもって行っています。(以下 病床管理 と略す)
 全ての病床を把握するために、毎日各病棟に確認を取り、紙製の「各病棟患者一覧表(以下 一覧表 と略す)」に手書きで入退院を記入する業務に1時間ほど要していました。
その為、予約外の入院患者を待たせる等の患者サービスに影響が出ていました。
 院内オンライン化に伴い、パーソナルコンピュータ(以下 PC と略す)の導入をきっかけにオリジナル病床管理ソフトウェア(以下ソフトと略す)を作成し、業務改善されたのでここに報告します。

T 目的
 PCを導入し病床管理の簡便化と時間短縮を図る。

U 方法
 平成12年4月よりPC導入に伴い、オリジナル病床管理ソフトを作成。
基本ソフトにACI社製4Dサーバーを使用しました。
1 病床管理ソフト導入に伴い、これまで手書きで使用していた「一覧表」を廃止する。
2 病床管理上発生した問題点を改善する。
3 入力の際の問題点を改善する。
4 外来および病棟での病床管理で必要とする情報を取り入れる。

V 病床管理ソフトの内容
1 病棟患者一覧
  患者氏名、主治医、空室、入退院予定、稼動率のほか感染症、在院日数を色別に表示。
2 入退院一覧
  各日の院内全体の入院、退院患者一覧
3 障害者一覧
  患者の身体障害等級の一覧
4 空室一覧
  院内全件の空室、予約状況の一覧及び入院患者総数を 前日と比較
5 感染者リスト
  院内全体の感染症患者のリスト

W経過及び経果
 病床管理ソフト導入前は、紙製の一覧表に患者氏名、主治医、退院予定日、入院予定を手書きで使用していました。
病床管理業務に1時間程度要し、ベット状況は常に変化しているため、何度も書き換える必要がありました。
一覧表は汚れが著しく、見落としされる事もありました。
 PC導入直後、一画面上で入退院予定患者を把握することができない上、入力や、ID確認作業に時間を要していました。
 そこで改良を加え、入退院予定患者を画面表示できるようにし、ID確認作業は医事課のレセプトコンピューターに連動させ、全患者検索機能を加えました。
 更に入力方法もキーボード入力を最小限とし、項目からクリックするだけとしました。
 プログラムの改良により、PC導入直後より更に時間短縮され、現在では10〜20分程度で、病床管理業務が出来るようになりました。
 その他、メニュー画面の選択により、様々な情報を瞬時に捉えることが出来るようになりました。
 病床管理ソフト導入により、約40〜50分時間短縮が出来るようになりました。
X 考察
 あらゆる患者情報を把握できるようになったため、外来での病床管理業務がスムーズになりました。
各病棟にもPCは導入されていますが、まだ試用期間中で充分活用されていません。
 しかし、現在外来で行っている退院予定患者・転室等の入力を各病棟で実施することで、より時間短縮が可能となります。
加えて、メール機能で情報を共有することで、内線電話での入退院や転出等の確認作業を省略できると考えられます。
その為にも誰もが操作できるように広めて行くことは必然です。
それによって病床管理の簡便化・短縮に大きく影響すると予測されます。
 現時点では、病床管理システムの活用範囲が限られていますが、今後食養課や検査科などへの応用も検討しています。

Y 結論
1 病床管理業務の簡便化と時間短縮が図られ、患者サービスヘの向上に繋がりました。
2 外来及び病棟間での転入・転出時の患者情報交換が迅速かつ的確になりました。
3 内線電話での聞き間違いや再確認が少なくなりました。

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