スポーツ障害へのリハビリテーション
(盛岡友愛病院の傾向・特性からの一考察)
リハビリテーション科 理学療法士 鈴木 誠・中田 隆
(要旨)
今回、スポーツによって障害を負い盛岡友愛病院を受診した患者に特徴・傾向はあるのかを調査した。
また、再びスポーツ活動に復帰するために我々理学療法士がどのように関わっていくべきなのかを検討した。
対象者は、24例(男性:20例、女性:4例)であった。
その詳細は、平成11年4月〜平成14年1月(34ヶ月間)の間にスポーツによる障害で当院整形外科を受診し、入院・手術を施行後理学療法の適応となった患者(男性:16例、女性:4例)及びスポーツ復帰に向けリハビリテーションを施行中の患者(男性:4例)であった。
調査結果として次の傾向が見られた。
@10〜20歳代での受傷が多く、対象者の80%を占めていた(図1)。Aバスケットボール・バレーボール・ラグビーなどの球技スポーツでの受傷が多かった(図2)。
Bジャンプの着地時や競技中の転倒時といった他人と接触していない時(非接触時)の受傷が多かった(図3)。C膝関節の障害が半数以上を占めていた(図4)。
D現在リハビリ進行中を除き、ほぼ全例理学療法後スポーツ活動へ復帰した(図5)。
今回調査した結果の背景には、個々人の技術の未熟さ、スポーツに必要な筋力や柔軟性の不足、ケガしやすい誤った動作習慣、同じ動作の繰り返しによるオーバーユース(使いすぎ)などが原因の1つではないかと考えられる。
そこで、我々理学療法士はスポーツにもより深い専門性を持ち、個々の技術レベル・ニーズにあわせた対応が必要であると考える。
また、今後スポーツ活動への復帰に向けて治療場面だけではなく、障害・再発予防も見据えたスポーツリハビリテーションとしての対応も必要であると考える。
当院周辺は全国レベルのスポーツチームも数多く存在し、障害を負うことも少なくないのではと予想される。
そこへ啓蒙活動やコンディショニング・チェック等で介入できれば、スポーツ障害の発生を未然に防ぐことが出来るのではないかと考える。
また昨今、年齢を問わず“健康維持・増進活動”の手段としてスポーツへの関心が高まっている。
若年層ばかりではなく、中高齢者も安全かつ有意義にスポーツに取り組めるよう外傷・障害予防のプログラム提供などスポーツリハビリテーションを充実させ地域に根ざした医療へと発展させていきたいと考えている。
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