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阿部大先輩が大きな足跡を残された小児科に着任しました腰痛持ちの六十五歳、お役所流にいえば高齢者のなかまいりした新人です。
現在の中国東北地方、旧満州の生まれです。テレビドラマ「大地の子」の主人公と同年齢に当たります。
平地であれば一週間で東京までこれるところを、三ヶ月間満州鉄道の線路伝いにハルピンから朝鮮半島と満州の境界地まで時々貨物列車、大半をあるいてたどりつき、船で博多に。栄養失調の引揚者として盛岡に着きました。
飢餓の経験が食べ物への執着を生んだのかもしれませんが、盛岡に暮らし始めてまもなく口にした「かけそば」の美味しさに感激して依頼蕎麦好きになりました。
蕎麦好きはだんだん蕎麦狂いに近く、年々歳歳重症化の一途をたどり、いまではちょっと食べないでいると禁断症状をおこします。
若かりしころは、蕎麦というものは引きぐるみの生粉打で、もりそばに限るなどと息巻いておりましたが、現在はすっかりおとなしくなり、親子そばでも天麩羅そばでも何でも文句をいわずに喜んで頂くようになりました。
美味しいと評判の店や新規開店の店の情報を聞くと居ても立ってもいられなくなり、尋ねるまでは落ち着きません。
やっと暇ができると休日の楽しみとして多少の距離をいとわずにいそいそと出かけます。
これが私の趣味の一つですが、あるいは趣味はこれに尽きているのかもしれません。
自分で蕎麦を手打ちすることは、あれこれ批評されるのが嫌だと言う言い訳をしてやりません。
ひたすら食べて喜んでいる単純な人間です。
職員の皆さんの中にも蕎麦好きのかたは大勢おられることと思います。
どなたか、何か耳寄りの情報をもっておられましたら蕎麦好き仲間として是非教えてください。場所もどこでも結構で、盛岡市内でも岩手県内でも県外でもかまいません。
北国生まれのせいか最近までは暑さに弱いけど寒さには強い、とやや得意げに自己紹介しておりました。
そして蕎麦の成分のなかでルチンが抹消の循環に好影響をもたらして寒さへの強さを維持しているなどと言っておりました。
しかし加齢とともに身体も枯れてきたのか、近年は秋から冬にかけて手足が冷たいと感じるようになってきましたし、いろいろの部品も痛んで来るのを実感するようになりました。
ソロリソロリとでもウオーキングをこれからの健康管理にそして第二の趣味として採り入れるべく検討中であります。
小児科医としては岩手医大を卒業して小児科に入局し、大学からの出張で秋田県の鹿角組合病院や青森県の八戸赤十字病院などに勤務、帰任して昭和55年まで岩手医大、そして本年3月まで国立の盛岡病院で働きました。
仕事の分野は大学時代に感染症、アレルギー、膠原病を担当しましたが、現在は前の二つの部門を診療しています。
子供は三人で男・女・男の順、長男は私と同じ小児科医、長女は男児一人の専業主婦、次男は大学四年生。
家は加賀野交番の裏手でバイパスの風下にあり、毎日細かい砂塵を吸って暮らしています。
これからよろしくお付き合いをお願いいたします。
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