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パソコン、携帯、インターネットと何でも便利になってしまった現代社会、しかし何か大切なものをわすれてしまったのではないかと思うのは私だけではないと思います。
旅行に関しても今では新幹線、飛行機で行くのが当たり前で、瞬時に目的地に着いてしまい旅情を味わっている暇もなく、ただあわただしいだけであります。
それに新幹線はトンネルばかりで、飛行機は空と雲ばかりで目的地に行くまでの旅行の楽しさはなくなってしまったような気がします。 そこで私の学生時代(22年前)の北海道への貧乏旅行の思い出を話したいと思います。
その当時学生にとって北海道はあこがれの土地であり、北海道の中でも北のはずれである利尻、礼文まで行くことにしました。
数人の気の合う友人と一緒に大学1年の夏休みに盛岡午後10時発夜行急行「八甲田」で出発。
金のない学生にとって当時は周遊券という切符(急行の自由席が乗り放題で特急には乗れない)があり、急行列車をうまく乗り継いで行くのが当たり前でした。
青森まで約4時間、急行「八甲田」はEF81という力強い赤い電気機関車が引く客車急行で「カニ族」といわれる大きなリュックを背負った若者達で一杯で、客車の通路に新聞紙をしき雑魚寝している光景が今でも思い出されます。
深夜に青森に着き青森駅の長いホームを走り今はなき青函連絡船「八甲田丸」に乗船。
夜の連絡船は非常に寂しく漁り火の光、かもめの鳴き声、汽笛の音などすべて旅情を感じざるを得ませんでした。現在は青函トンネルになってしまい本当に残念です。
早朝、朝霧の函館に到着。そして一番列車の急行「洞爺」で札幌へ。
札幌からは急行「宗谷」に乗り換え稚内へ向かいます。
北海道の急行はキハ58系という鉄道マニアにとってはたまらない気動車(北海道には電化された路線はほとんどなく電車より気動車が主体)で、速度は電車より非常に遅く函館〜札幌が約6時間、札幌〜稚内が約10時間という長旅でした。
しかし、途中の森駅でいかめし、長万部駅でかにめし、途中下車した札幌では札幌ラーメンと各地でおいしいものを食べ、北海道の雄大な景色を眺めながらの旅は時間を忘れてしまいます。
特に旭川より北は、一面の白樺林やサロベツ原生花園など北海道でしか見れない風景が続きます。
そしてようやく日本の最北端稚内へ到着。稚内のラーメンは塩味で意外とお薦めです。
そこからさらにフェリーで3時間、ようやく最果ての最果てである利尻、礼文に着きます。
利尻島は、海抜1719mの山(利尻富士)が一つの島をつくっためずらしい島で、登山(このときは天候が悪く登山はできませんでした)して頂上に立てば360℃の大海原が見渡せ絶景だということです。また利尻のうに(馬糞うに)は絶品です。
礼文島は、西海岸の散策がお薦めで一面の高山植物(北海道北部では平地でも高山植物がいっぱい咲いています)の花畑で、礼文島から見る利尻富士も最高の眺めです。
宿泊はユースホステル(会員制、低料金)で、ユースホステルのスタンプを集めながら泊まり歩くのが趣味でした。
夕食後に必ずミーティングがあり見知らぬ旅行者と歌を歌ったり尻取りをしたりと今ではいい思い出です。(消灯が午後9時というのは苦痛でしたが)まだまだご紹介したいことはいっぱい有りますがこの辺にします。
さあみなさん、ゆっくり休みを取り(可能であればですが)新幹線や飛行機は使わず旅に出てはいかがですか。
現代社会がわすれかけているものを思い出しゆったりとした気持ちになればストレス病(心身症、十二指腸潰瘍、喘息など)に罹っている人もよくなるはずです。
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