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それまでが長く、そして長い1日…のこと 
                           西2階病棟師長 袋井 裕美子
  10月の2日に丸石製薬株式会社主催の『院内感染防止対策に関する講演会』で、聞く側ではなく、しゃべる側(これを講師と称する)を体験させていただきました。
 院内の研修会や外部での発表は、それほど回数は多くありませんが、経験してきました。
そもそものはじまりは今年6月某日、「外線です、岩手医大の薬剤部…」と一本の電話からはじまります。
胸の内で「医大?薬剤部?…」と?がいっぱい。
それでも受話器を取るとついビジネス用の声で「はい。おはようございます。私、袋井…」。
相手の要件を知り、1オクターブ高く返事をしていたのが、自分でも分かるほどトーンダウンしていました。
私にとって、大勢の前、つまり人の前で立って話すことは、できれば避けたい行動の一つなのです。
しかし、周りの人は、そう見ていないようです。それを否定すると、逆襲にあうこと度々です。
更に反撃する努力も空しいので、今は思うままに任せています。(この紙面で改めて強調させていただきます)
川名感染対策部長先生に御相談し、結果的には、依頼を受けることにしました。
 最初は「まだ3ヶ月も先のこと」と深く考えもせず、次に「あと2ヶ月もある」とタカをくくり、次に「あと1ヶ月後か」とまだ焦らず、いよいよ「あと20日」とカウントダウンとなり、さすがに慌てました。
 パワーポイントは、総務の角掛氏にお願いし、不足の資料を集めるためザールの若松係長や東3階石崎主任へ、実験の写真が残っていないか、もう少し鮮明なものがないかと検査室に走ったり。
せっぱつまってからでしたがリンクナーススタッフの協力もたくさんありました。
 締め切りが近づかないと取りかからないこの性格を捨てたいと思うこともあります。が、慶應義塾大学の品川医学博士によると、「〆切近くまでその問題を熟考していたということだと思うので、捨てることはない。」そうです。
 本番5日前にようやく準備は完了。あとは、ただひたすら読み込むだけです。
しかし、準備が出来上がりホっとした時、この後におよんでもなおかつ「この講演会、何かの都合でキャンセルにならないかしら」と叶うはずのないことを、人の前で話をすることのストレスから逃れるため祈っていました。
ちなみに「何かの都合」とは、急に熱が出てノドも痛くて声が出ないのがいいかな?とか、意図的に階段をすべって転んで怪我?ウ〜ンそれは痛いから止めてとか…、まさかお隣の人が…というのはやっぱりマズイし…結局やっぱりやるしかないかと諦めつつ、布団の中で寝返りばかりでした。
 当日は、朝から台風の影響が残って雨でした。昼過ぎからその雨もあがり、爽やかな秋です。
 この3ヶ月間に、たくさんの方々からのご教示と応援をいただいたことに感謝します。
また、会場に友愛病院の職員がたくさん応援にきていただきましたので、いつものドッキドッキもなく過緊張になることもなく臨み、終えることができました。 
しかし、人間(私)って勝手なものですね。だって、終わってしまうとあんなに長い1日と感じたことが今はウソのような気持ちです。  



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