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「がん看護」研修に参加して        東3階病棟看護師 砂子澤 幸恵

 岩手県看護協会主催の「がん看護」研修会に参加してきました。研修内容は11月下旬に行われた10日間の講義と、2月7日から東北大学緩和ケアセンターで行われた4日間の実習でした。
 講義は、認定看護師が講師となり、痛みに対する看護の役割や化学療法の副作用、在宅看護、家族看護などについて、実際に看護した症例を用いた分かりやすい講義でした。
 また、講義の一つとして、妻をがんで亡くされた人の話を聞く機会もありましたが、妻の耐え難い痛みに対してモルヒネを希望しても使ってもらえなかったり、妻に痛み止めを頼まれナースステーションに行ったものの、間隔が短いから使えないと言われ、痛がる妻のもとへも戻れず、廊下で立ちすくんだ体験など辛い内容でした。
なぜ、積極的な疼痛緩和を図ってもらえなかったのか、医療従事者として申し訳ない気持ちになり、患者が苦しければ共に家族も苦しいのだと改めて考えさせられました。 
 講義を受け、緩和ケアセンターでの実習に望みました。
ケアセンターでは、患者と家族の時間を大切にしていて、清拭やオムツ交換なども家族に参加してもらい、室内も、家族みんなが患者の顔を見ることができるようベッドの周りにスペースを作るなど、工夫した環境を提供していました。
疼痛に関しても、アセスメントを行いながらモルヒネを積極的に使用して、コントロールを図っていました。
私が受け持った患者も予後の短い患者でしたが、疼痛緩和を受けながら、家族に囲まれ、穏やかな時間を過ごしていたのが印象的です。
また、原液モルヒネの輸液ポンプによる投与、持続皮下注など、新しいことにも触れることができ、充実した4日間となりました。
緩和ケアセンターでの実習を終え、末期患者にとってより良い看護とは何なのかを、改めて考えさせられました。
 患者の望みもそれぞれ違うと思います。ホスピスや緩和病棟などで最期を迎えたい人、自分の家で過ごしたい人、今まで通っていた病院で同じ医師にみてもらいたい人など、さまざまでしょう。
その人がどう生きたいのか、どのような最期を迎えたいのかを話し合っていく必要があります。
予後の説明などは難しい問題を含みますが、医師とも相談しながら、患者が何を望み、どう過ごしたいのかを共に考え、その望みが少しでも叶うことができるようにアプローチしていきたいと思います。
 私が働いている東3階病棟でも、手術を受ける患者、化学療法を受ける患者、疼痛などの症状緩和を図っている患者、そして末期患者と、多くのがん患者が入退院します。患者の声に耳を傾け、話し合い、少しでも自分らしく過ごしてもらえるように研修で学んだことを深めていきたいと思います。

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