友愛ニュース


すっかりさかさま                       外科 吉田 弘之 

「どうされましたか?」「いかがですか?」「お大事にして下さい」
最近、私(医者)が患者さんにかけられる言葉です。
テニスでアキレス腱を断裂し、手術後ギプス、車イス生活となってからのことです。
 もうひとつは、目線の高さです。
病院内を車イスで移動していると、私の目線の高さは、ベッド上の患者さん、車イスの患者さんと同じで、あとはほとんど見上げることになります。
目上、目下というように目線の高さは、人間の上下関係を象徴的に表します。
私も車イス生活の前より、人に接して、高圧的、説教調、教え込むという感じがないのは、年をとったせいやケガをして気弱になったせいではなく、目線に関係しているのではないかと感じています。
逆に、患者さんやその御家族で、今までひとことも話したことのない人まで、気軽に話しかけいたわっていただいています。
 妻との話で、「それでは背の高い人はみな高圧的か?」ということになりました。
でも私の頭に浮かんでくる背の高い人は、みな物腰の低い、優しい人たちばかりでした。
とりあえず背の高さぐらいの違いは影響しないとの結論になりました。
同じ目線で話すことの大切さを知らされ、早く立って歩けるようになりたい反面、もしかしたら低い目線のままでいられた方が幸せではないかとも思ってしまいます。
日曜日の夕方、患者さんになってしまった医者が、酒を飲みつつ、思いつくままに書いてみました。


友愛ニュースインデックスへ>>