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はじめに皆さんに自己紹介をさせていただきます。青森県八戸市出身で歯科医師になって9年目になります。
大学は岩手医科大学歯学部を卒業し、その後大学院を経て、歯科補綴学第二講座で2年間そして大学を退局後、奥州市衣川歯科診療所で2年間お世話になり、4月から盛岡友愛病院の歯科で、前任の岡田先生の代わりに勤めさせていただくことになりました。
盛岡友愛病院には自分自身、歯科医師として1年目の時からお世話になっておりこの病院に勤めることになったのも何か縁があると思っております。
話は変わりますが、現在の歯科医療は予防医療に大変関心が向いています。
虫歯の予防には子供のころからの対策が必要です。
子供の歯(乳歯)やはえてきたばかりの歯はもろくて、虫歯になりやすいので歯の質を強くするためにフッ素を塗ったり、歯の溝に食べ物が詰まらないように溝を埋める(シーラント)処置が行なわれます。
歯槽膿漏(歯周病)の予防は定期的な受診が必要です。
この病気の特徴は口の中では、歯を支えている骨を溶かしてしまいます。
虫歯でもないのに歯を抜かなければならないという1番の原因です。
歯周病は全身にも影響を及ぼします。歯周病は歯ぐき(歯肉)の炎症をきっかけとしているため、糖尿病が悪化したり、炎症を起こす原因の細菌によりアテローム性の動脈硬化症や妊娠のトラブルにも関係するといわれています。
予防という意味合いとは違いますが、摂食・嚥下障害という問題があります。
高齢者や患者さんの介護、看護や傷の治癒というものに大きく関わってくる問題です。
摂食とは、食べ物(栄養)を体内に取り込むという意味で使われます。
人間にとって栄養を取り込むことは必要不可欠なものです。
栄養を取り込むには何種類かの方法があります。
その中でも最大限に栄養を取り込むことができるのはやはり口から取り込むことです。
栄養が体内に取り込む量が少なければ少ないほど体の抵抗力がおち、傷が治りにくい、日和見感染を起こしたりします。
この予防として、歯が無ければ入れ歯を作ったり、現在の入れ歯を修理したり、動く歯を固定したり、食物の食べる形態を変えたりすることが必要です。
嚥下とは食べ物を食道に送り込むことです。
脳血管障害、手術などで嚥下に関わる神経や筋肉、舌それらのバランスが崩れることで食物の飲み込みができなくなったり、水分が気管の方に入り込んでむせたりすることになります。
これが原因で誤嚥性肺炎を起こします。
特にお年を召した方は気管に水が入ってもむせることがないためわからないでいる場合もあります。
唾液とともに口の中の細菌が気管に入り込んで炎症を引き起こすためです。
これらを予防するために、口腔ケアとして口の中をブラッシングしたり、舌の苔(舌苔)を取り除いて口腔内の細菌の量を抑えたり、口の周りの筋肉を動かすことで嚥下に関わる神経や筋肉、舌を刺激してバランスを戻したり、現在の状態を維持することが重要です。
以上のように、歯科治療は医療、介護、看護との連携が重要になってきています。
赴任してまだ1ヶ月ですが、今後いろいろな方と連携していけたらと思っております。皆さんよろしくお願い致します。
最後に最近の歯科事情を少しお話します。
現在研究段階ですが、再生医療が注目されています。
歯科分野でも、歯そのものを再生させたり、歯の周りの骨(歯槽骨)を再生させたりする技術です。これらの技術が治療に使用されるまでには時間がかかりますが、今後の研究が期待されるものです。この治療が確立すると、歯科の治療も大きく変わるかもしれません。
健康に楽しく食べるためには歯や入れ歯は重要なものです。それを問題なく使えるようにサポートできればと思っております。これからよろしくお願いいたします。
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