乳腺疾患の検査と診断 ―細胞診、病理組織検査―
触診、マンモグラフィ、乳房超音波検査などで認められたしこりなどの病変の良性、悪性診断に病変を構成している細胞、組織を採取し顕微鏡でみて確定的診断をする検査で病理検査といい、細胞診と病理組織検査があります。
・細胞診
触診、マンモグラフィ、乳房超音波検査などでみられた病変の良性、悪性病変を鑑別するために病変を構成している細胞の一部を細い針を用いて吸引しながら細胞を採取し、採取した細胞の形態から良性・悪性を判定します。
吸引しながら細胞を採取するので穿刺吸引細胞診といいます。
・病理組織検査
病変が細胞診でも良性、悪性の診断が難しいことがあり、確定診断のため病理組織検査を行うことがあります。
組織生検方法には針生検、マンモトーム生検、外科的生検があり、病変部の一部ないし全部を切除し、採取した組織を顕微鏡でみて病変の診断をします。
1)針生検
穿刺吸引細胞診より太い針で局所麻酔をして病変部の一部の組織を採取して病変の診断をする検査です。細胞診より多くの病変診断への情報が得られます。
2)マンモトーム生検
触診では触れないマンモグラフィないし超音波検査のみで認められる微小な病変の組織生検で、前述した針生検の針より太い(3〜5oくらい)針を使用し、局所麻酔をして病変部の組織を吸引しながら組織を採取する検査です。
約5oの皮膚切開で針生検より病変部の組織を正確に、また多くの組織を採取できます。
マンモトーム生検は後述の外科的生検より小さい傷で生検ができ美容的にも優れています。
マンモトーム生検は専用の器械装置が必要ですが病変部の確定診断する上で有用な検査法です。
3)外科的生検
針生検などでも病変の診断が難しい病変が稀にみられる場合があり、このような場合、確定診断のために局所麻酔下で皮膚を約3cm切開し、病変部全部または一部を切除し、病理組織検査で確定診断をします。
最近では、マンモグラフィ、乳房超音波検査などの画像診断も進歩し、細胞診、針生検、マンモトーム生検などから確定診断ができ、診断のための外科的生検を行うことは少なくなってきています。
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